事業目的

令和6年度事業計画

 昨年の通関士部会は、委員会、分科会活動においてはリモート会議の利便性を維持しつつ、諸活動では対面での活動を主軸として、コロナ以前のような活発な活動を行うことができました。
  東京以外の委員会開催地である前橋・成田・新潟や、他港研修先の神戸、コロナ以降4年ぶりに再開した横浜通関士部会との京浜連絡会では、それぞれの地域の通関士部会の方々と交流し、様々な情報交換をすることができました。その中で、必ず話題に上がったのが「通関士不足」と「離職率の高さ」でした。
  日本の人口減少が続く以上、労働力確保のためのダイバーシティ推進は必須であり、年齢・性別関係なく、時間・就業条件に関わらず、それぞれのライフスタイルに合わせ、互いに補い合い高め合って生産性を維持・向上していく必要があります。同時にAIや自動化の技術等を利用して、「人がやるものとされてきた業務」を削減していく必要があります。また、人材の流出を防ぐためには、働く人々が誇りと遣り甲斐をもって通関業務に取り組める環境を整備し、責任と成果に見合った評価・報酬を得て、さらなる遣り甲斐をもって挑戦し続けられる魅力ある業界でなければなりません。

  令和6年度は、人手不足の中でも適正に業務が遂行できるよう、AI技術等の進化に注視するとともに、多種多様なライフステージ・ライフスタイルの人々と共に働くためのプラットフォーム能力の向上に向けた取り組みを行うべく下記の事業計画案を策定致しました。

  1. 税関当局との連携
    (1)税関当局に対する意見・要望の発信
    (2)税関当局との行事への積極的参加(税関行政、通関業務についての情報発信)
    (3)税関当局によるテロ関連物資及び社会悪物品の水際取締りに対する積極的な協力

  2. 通関業務の調査・研究
    (1)日本通関業連合会並びに全国各通関業会との連携、情報収集(他港研修実施)
    (2)諸外国の通関関連制度等の情報収集
    (3)通関士の地位向上(社会的認知度・会社組織内の位置づけ)の阻害要因研究

  3. 分科会活動の充実
    (1)認定通関業者のAEO推進について情報収集と発信
    (2)通関士部会ホームページの機能強化及びコンテンツの充実
    (3)デジタル通関士手帳の開発
    (4)ダイバーシティ推進

  4. 通関士の知識並びに資質の向上、適正通関、業務効率化、ITリテラシー向上のための教育活動
    (1)通関士研修の開催
    (2)法令やAI技術等に関する調査、研究、情報の収集・伝達
    (3)講習・セミナー等の企画・実施

  5. 会員との連携
    (1)ホームページを活用した情報提供と会員間相互コミュニケーションの推進
    (2)若手通関士、通関士有資格者の参加できる業会活動推進
    (3)各地区会員・各地区通関協議会との連携及び協力

  6. その他
    (1)通関業務従業者研修の支援
    (2)集合形式活動の積極化
    (3)その他必要な事項

会員皆様のご理解と、より一層のご支援・ご協力のもと活動を実施致したく、通関士部会ホームページの活用、通関士部会主催の各活動への積極的な参加をお願い申し上げます。

以上

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